『これから札幌で不動産投資をはじめようと思っている方』も多いのではないでしょうか?
いきなりですが、札幌での不動産投資は都心に比べて失敗する可能性が高くなります。
この記事を読むことで、札幌での不動産投資は失敗する可能性が高いことを都心部と比較した空室率から理解することができます!
私は現在札幌に住みながら都心での不動産投資を行っていますが、私もはじめは地元である札幌での不動産投資を考えていた一人です。
『失敗したくない』という気持ちが強く、不動産投資に関する知識をプロから沢山聞いてきた結果、札幌での不動産投資を諦める選択に至りました。
これまでの経緯をこの記事で皆さんにお伝えできれば幸いです。
不動産投資を札幌ではじめる前に、一度視野を広げてみてはいかがでしょうか。
札幌での不動産投資は失敗する可能性が高い?
結論からいうと、札幌での不動産投資は失敗する可能性が高いです。
その理由として、まず札幌で不動産投資をはじめる場合はスタートから【雪国のハンデ】があるということが挙げられます。
では【雪国のハンデ】とは具体的にどのような内容なのでしょうか?
雪国のハンデ① 寒冷地
日本全国の方がご存じのとおり、札幌の冬は寒さが非常に厳しいですよね。
札幌での不動産投資は、寒さにより『水道管の凍結・破裂』や『暖房設備の故障』などが起きてしまう可能性があります。
修繕費がオーナー負担であればかなり高額になるでしょう。
管理会社とオーナー負担にはならない契約を結んでいたとしても、そのぶん月々の管理料が高くなるのが一般的です。
仮に家賃収入が安定していても、このような急な修繕費がかさんでしまっては意味がありません。
このような生活に関わる問題の場合、早急な対応をしなくてはならないといった点もまた難点といえますね。
雪国のハンデ② 積雪
札幌は寒さだけではなく積雪の問題も避けて通れません。
お金の問題でいえば『除雪費』がプラスに掛かることになります。
札幌に住んでいれば分かる方も多いと思いますが、除雪が遅かったり・不完全だったりした時のストレスといったらもう•••
「除雪費を払ってるのに対応が悪い」などクレームに繋がれば長く住んでもらえない可能性さえあります。
このような【雪国のハンデ】があることは不動産投資には不利になります。
・札幌特有の費用が掛かる
札幌の不動産投資が失敗しやすい原因とは
札幌での不動産投資が失敗しやすい1番の原因は『空室率の高さ』です。
ということは、上述した【雪国のハンデ】が一番の原因ではないということです。
空室率が高いといっても北海道では札幌に人口が集中していますし、そこまで高いわけではないと思いませんか?
ちなみに私はそう思いました。
ですがこれから解説する事実を知ったときに札幌での不動産投資を断念したともいえます。
では札幌の空室率の高さはどのくらいなのでしょうか。
札幌全体の約26%が空室
札幌市内の賃貸アパート・マンションは平均約26%が空室という状況です。
空室率26%がどのくらいかというと、政令指定都市の中ではトップといわれています。
札幌の人口はわずかながら増え続けているのになぜここまで空室率が高いのでしょうか?
その答えは単純に人口に対して物件が余っているからなんですね。
しかし一口に札幌市内といっても広いですから、区別の空室率についても見ていきましょう!
区別空室率
札幌市内の区別空室率は高い順から以下の通りです。
・白石区 約30%
・豊平区 約28%
・南区 約26%
・手稲区 約25%
・北区 約22%
・西区 約21%
・東区 約21%
・厚別区 約20%
・清田区 約14%
人口が集中している中央区が1番で約37%の空室率です。
全体で約26%とはいえ、中央区と清田区では20%以上空室率の開きがあります。
中央区を投資エリアに選んだ場合、3部屋に1部屋以上が空室という状況なのです。
三分の一は結構な確率ですよね…
そもそも相場の空室率が分からないという方もいるかと思いますので、東京23区とも比較していきましょう。
東京23区と比較
東京23区の賃貸住宅の平均空室率は約15%と全国的にみてもトップクラスの空室率の低さです。
一番空室率が低い江東区で約11%を誇っています。
札幌で1番空室率が低い清田区=東京の平均くらいなのです。
家賃収入を安定させることが重要な不動産投資において、この事実をどう捉えますか?
札幌での不動産投資で失敗しない方法は?
札幌での不動産投資が失敗しやすい理由を解説してきましたが、失敗しないためにはどうしたらいいのでしょうか?
結論からいうと、札幌に限らず不動産投資で失敗しない方法というのはありません。
ですが良い物件を選ぶことができれば失敗しにくくなります!
ただ、私もそうだったように初心者が良い物件と出会える可能性は限りなく低いです。
そもそもなにが良い物件なのかもよく分からないレベルでしたので•••
だからこそ札幌に住んでるという理由だけで【リスクの高い札幌で不動産投資をはじめる】という考えは捨てました。
不動産投資で失敗しないためにはリスクを小さくすることが最善だということです。
・リスクの高い札幌?根拠のある都心?
札幌での不動産投資は失敗しやすい【まとめ】
上述したとおり、札幌での不動産投資は空室率の高さから失敗しやすい環境にあるといえます。
また最初に触れた雪国のハンデも忘れてはいけません。
札幌で不動産投資をはじめるという選択の裏には、空室率の高さに加えて雪国特有のリスクがあるということです。
失敗しやすい・失敗しやすいと終始ネガティブな解説にはなりましたが、逆にいえば失敗しやすい要因を排除できれば成功しやすくなるともいえます。
賃貸需要が高く空室率の低い都心部での不動産投資であれば安定した家賃収入が得られる可能性が高くなります。
安定した家賃収入が得ることができれば不動産投資が成功する可能性はグッと上がります!
札幌での不動産投資に固執せずに、一度視野を広げて考えてみてはいかがでしょうか?
参考記事:不動産投資を地方で行うリスク4選|都会と比べてどっちが有利!?