不動産投資を検討する際に、物件の購入方法は「ローン購入」と「現金購入」がありますが、現金購入と比べてローン購入はお得なのでしょうか?
この記事を読むことで、「ローン購入でのメリット」を現金購入の場合と比較しながら理解することができます。
一見ハードルが高そうな不動産投資ですが、多くの方はローンを組んで始めている現状があります。その理由とはなぜなのか?ぜひ最後まで読み進めてみてください!
不動産投資をローンで始めるメリット
不動産投資では、投資用物件をローン購入で始める方が多くいます。
その理由としては、「手持ちのお金がないから」という根本的な理由もありますが、それよりも「ローンで始めた方がメリットが大きいから」という観点から、お金があってもローンを組む方が多いのです。
不動産投資で物件をローン購入する場合のメリットは大きく5つあります。
①レバレッジが効く
②生命保険代わりになる
③資金がなくても始められる
④金融機関とのパイプができる
⑤手持ちのお金を残せる
この5つのメリットを理由に、ローンを組んで不動産投資を始める方が多いのです。
では5つのメリットについて詳しくみていきましょう!
不動産投資をローンで始めるメリット① レバレッジが効く
不動産投資で物件をローン購入するメリット5つのうち、最初にして最大のメリットが「レバレッジを効かせることができる」ことです。
レバレッジとは
レバレッジとはテコの原理に例えられます。小さな力で大きな利益を生みましょうということです。
1000万円の資金があったとして現金で1000万円の物件を買うよりも、自分の信用をフルに利用し融資を受けて、ローンで物件を買った方が結果的に利益が大きくなります。
現金で購入した場合はレバレッジが使えません。
もう一度おさらいしますが、レバレッジを効かせることで利益が大きくなるのです。
では、どのくらいの差があるのかについてみていきましょう!
参考:不動産投資のレバレッジ効果とは|初心者でも分かるように解説します!
レバレッジが効かない現金購入のAさん
例えば、1000万円の資金があるAさん(30歳)がいるとします。
将来への資産形成を考えていたときに不動産投資の存在を知り、不動産投資を始めることを決意します。
Aさんは利回り5%の物件を1000万円で購入しました。現金で購入したので返済もなく、順調にいけば年間50万円の利益がでるので20年間で元が取れる計算になります。
20年後(このとき50歳)以降は、毎年50万円の家賃収入と現物資産が手に入ります。
40年後(70歳)で利益は1000万円になります。70歳で現物資産も800万円で売却(80%で計算)したとして、総利益は1800万円を手に入れることができました。
このように現金購入でも確実に資産形成にはなっています。仮に不動産投資ではなく、30歳で1000万円を定期預金したとして40年後の70歳時に2800万円に増えていることはないでしょう。
レバレッジを効かせたローン購入のBさん
次に1000万円の資金があるBさん(30歳)がいるとします。
将来への資産形成を考えていたときに不動産投資の存在を知り、不動産投資を始めることを決意します。ここまでの入り口はAさんと一緒ですね。
Bさんは金融機関から1000万円の資金を担保に4000万円の融資を受けることができました。
Bさんは利回り5%の物件を4000万円で購入しました。ローンで購入したので返済がありますが、順調にいけば年間200万円の利益がでるので20年間で元が取れる計算になります。※分かりやすいように一旦金利カットで計算
20年後(このとき50歳)以降は、毎年200万円の家賃収入と現物資産が手に入ります。
40年後(70歳)で利益は4000万円になります。70歳で現物資産も3200万円(80%で計算)で売却したとして、総利益は7200万円を手に入れることができました。
純粋に現金の場合と比較して数倍もの差がでるということです。
「金利を無視してるだろ」という声が聞こえてきそうですが、金利分を差し引いても現金購入より遥かに利益が大きいのは目に見えていますね!3倍でも5400万円ですからね、、
不動産投資をローンで始めるメリット② 生命保険代わりになる
不動産投資をローンで始める最大のメリットは「レバレッジが効かせられる」ことですが、ほかにもメリットは存在します。
不動産投資ローンを組むと、団体信用生命保険に加入することができます。住宅ローンを組んだことがある方であれば、すでにご存じの方も多いかと思います。
団体信用生命保険とは、借入者が亡くなったときや高度障害に陥ってしまった時に残債が無くなる保険です。
借入者に万が一のことがあっても「借金なしの現物資産」を家族に残すことができます。家族は、家賃収入を得続けるのもよし、売却してまとまったお金を手にすることもできます。
そのため「不動産投資は生命保険代わり」になります。不動産投資を始めて現在加入している生命保険を解約するのもいいでしょう。年間数十万円の節約になる方も多いのではないでしょうか?
参考:不動産投資における団信のメリットは?生命保険代わりになるって本当?
不動産投資をローンで始めるメリット③ 資金がなくても始められる
現金で不動産投資を始めるとなるとかなりまとまったお金が必要です。この「お金持ちの投資」というイメージが不動産投資にはあると思います。
ローンを組んで不動産を購入すれば、まとまったお金がない段階でも不動産投資は可能です。お金が貯まったら始めようと思い、不動産投資を始めるタイミングが遅れることもありません。
私事ではありますが、実際に貯金が100万円もない状態のなかフルローンで不動産投資を始めています、、、!
参考:不動産投資は20代から始められる?メリットから注意点まで易しく解説
不動産投資をローンで始めるメリット④ 金融機関とのパイプができる
ローンを組んで毎月の返済をしっかりと行なっていれば、金融機関とのパイプが形成されます。
金融機関から「この人は返済能力が高い」と思ってもらうことができれば、その信用は次の物件を購入する際にもプラスに働くので、どんどん不動産投資がしやすくなっていきます。
その結果、本来の目的である資産形成も進んでいきますよね!
不動産投資をローンで始めるメリット⑤ 手持ちのお金を残せる
ローンを組むということは、今持っている手持ち資金を使わなくていいということになります。
生活資金として残しておきたいお金、近い将来使う予定のお金、使う予定ないが残しておきたいお金などもあるでしょう。
そんな使わずに持っていたい手持ちのお金を残せるというのはローン購入のメリットといえます。
そして重要なのは、ローンの返済は月々の家賃収入から行うため、自身が負担するわけではないということです。今まで通り貯金することももちろん可能なのです。
まとめ
不動産投資をローン購入で始める1番のメリットはレバレッジを効かせた投資ができるということですが、そのほかにも多くのメリットがあります。
それでも「金利が掛かるのはいやだ」、「多額の融資を受けるのが怖い」という方もいるでしょう。そういった方は現金購入を検討することも良い選択だと思います。
それに不動産投資を成功させるためには【怖いと思う感情】はかなり重要だと思います。理由はその感情が備えに繋がるからです。
大事なのは「どのくらいの資産を形成をしておきたいか」ということなので、その目標から逆算してローン購入なのか、現金購入なのか決めることが最善といえます。
参考:不動産投資は現金購入がオススメ?ローン購入との比較から徹底分析!