✔︎不動産投資の基礎

不動産投資信託(REIT)のリスク4選|不動産投資との比較と対処法

不動産投資信託(REIT)を検討するにあたって、「REITのリスクやデメリットについて詳しく知りたい」という方も多いかと思います。

この記事を読むことで、REITのリスクやデメリットを正しく理解することができます。

また『不動産投資と比較してどうなのか』、『リスクに対する対処法はあるのか』についても併せて解説していきますので、ぜひ最後まで読み進めてみてください!

不動産投資信託(REIT)の代表リスク① 倒産リスク

REITは運用会社(プロ)に投資して、不動産投資をしてもらい家賃収入や売却益などの利益を分配金という形で貰うシステムであるため、その運用会社が何らかの形で「倒産」してしまうと利益がありません

運用会社が倒産しても、投資していた不動産の価値はゼロにはならないため、不動産を売却することでいくらかのお金は戻ってくるでしょう。

株式投資のように全てのお金が溶けてしまうことはないにしても、大きな損失となります。

これが不動産投資であれば、実際に自分で不動産を所有する形になるので倒産などはありませんし、入居者がいれば家賃収入が突然途絶えることも、不動産価値が急激に下がることもほとんどないでしょう。

このように「倒産のリスク」を考えるのであれば、REITより不動産投資に軍配が上がるといえます

そして倒産に関しては会社の問題であるため、倒産を防ぐための対処法は「倒産しないような会社を選ぶ」ほかありません。

不動産投資信託(REIT)の代表リスク② 上場廃止リスク

REITは上場しているため、上場廃止規定に該当すれば上場廃止となり、価格が大きく下がってしまいます。

廃止になる前に他の会社が吸収したとしても、その後の価格が暴落するリスクは残ります。

これが不動産投資の場合は、上場廃止のような運用会社主体のリスクはないといえます。

そして上場廃止リスクの場合も倒産リスクと同様、これといった対処法はなく会社を見極めるほかありません。

不動産投資信託(REIT)の代表リスク③ 価格・金利変動リスク

REITには元本保証の概念はありません。REITは株式投資と同じように価格変動があるので元本割れのリスクがあります。

また、利益からの「分配金」も空室や賃料低下などがあれば減少します。不動産投資の場合は日々価格が変動することはありません。

金利面では、不動産投資もREITも同じことがいえます。

REITで不動産投資をするにあたって、投資家から集めた資金と金融機関からの融資で不動産を所有しているため、金利が上がれば返済額も多くなり、分配金が減少する可能性があります。

結論として、REITの場合はどちらのリスクもあるということです。

対処法としては、金利面で「固定金利を選ぶこと」が挙げられますが、低金利時代が続くと考えられてますので変動金利を選ぶ選択も間違いとはいえないでしょう。

不動産投資信託(REIT)の代表リスク④ 災害リスク

災害リスクは不動産投資もREITも同じです。火災に関してはいずれも防ぎようがありませんが、REITでは耐震性などを考慮した物件に投資することで、地震リスクを軽減しています。

対処法として、1つ目は火災保険、地震保険に加入しておくこと。2つ目は分散投資をしておくことです。

REITであればプロが不動産の分散投資を行ってくれるので、そもそもリスク軽減にはなっていますが、さらに不動産以外の投資をするという選択もアリでしょう。

不動産投資(REIT)のデメリットとは

リスクとは別にREITには2つのデメリットが存在します。このデメリットこそが不動産投資との大きな違いでもあります。

もっというとREITではデメリットであるのに対し、不動産投資では以下に挙げる2つのデメリットがメリットになります

REITのデメリット① 不動産を所有できない

REITには多くのメリットがありますが、どうあがいても不動産を所有することはできません。たとえ数千万円の投資をしたとしてもシステム自体は変わらないからです。

不動産投資のように不動産を所有していれば自分で住むこともできますし、何より完済後は自分の実物資産となります。

自分の資産となれば、不動産を担保として融資を受けやすくなったりなど、今後さらに資産を大きくしていける可能性があります。

成功した時の「収益性」でいえば、REITよりも不動産投資の方が大きくなるのです

REITのデメリット② レバレッジが効かない

REITの場合、保証金を入れることによって信用取引が可能になりますが、手持ち資金の約3倍までといわれています。

いずれも条件によりますが、これに対し不動産投資であれば年収の約10倍のレバレッチを効かせた投資が可能になります。

例えば、「100万円の手持ち資金がある年収500万円の投資家」がいるとして、REITであれば300万円の投資ができるのに対して、不動産投資は5000万円の投資ができます。収益に大きな差が出ることは歴然でしょう。

REITは少額から始められるメリットがありますが、不動産投資も購入する物件が担保になるので少額でレバレッジを効かせた投資が可能になります。

【関連記事】不動産投資のレバレッジ効果とは|初心者でも分かるように解説します!

メリットとリスクを比較して

REITのメリットとリスクを比較して『メリットの中にリスクが収まる』、『自分は不動産投資よりもREITを始めたい』という方は前向きに検討していけば良いでしょう。

反対に「リスクの方が大きい」と感じた方は、他の投資にも目を向けてみるのも良いでしょう。

【関連記事】不動産投資信託(REIT)のメリット6選|不動産投資との違いに着目

ABOUT ME
コジー
コジー
30代現役公務員のコジーです! 公務員やサラリーマンの方が【不動産投資で失敗しないための方法】を簡単に分かりやすく発信しています。
こちらの記事もオススメ!