✔︎不動産投資の基礎

不動産投資信託(REIT)のメリット6選|不動産投資との違いに着目

「不動産投資を始めようと思って調べていた時に、不動産投資信託(REIT)という言葉に出会い、どんな投資なのか気になる。」という方に、REITの仕組みやメリット、また不動産投資とは何が違うのかについて分かりやすく解説します。

この記事を読むことで、REITについての正しい知識を身に付けることができ、不動産投資とどちらを選べば良いかについての手助けになります。

どちらも不動産に対する投資ではありますが性質が全く違います。

ぜひ最後まで読み進めてみてください!

不動産投資信託(REIT)とは

REIT(リート)とは不動産投資信託の略です。

横文字なので、iDeCo(個人型確定拠出年金)やNISA(少額投資非課税制度)と混同してしまいそうですが、簡単にいうと株式投資信託の不動産バージョンです。

株式投資信託は、運用会社(プロ)が投資家から資金を集めて株式を購入して、得られた利益を投資家へ分配するシステムのことですが、

REITはプロが投資家から資金を集めて不動産を購入し、得られた利益を投資家へ分配するシステムのことをいいます。

「自分は資金を出して、あとはプロに任せて良い不動産投資をしてもらう」というのがREITの実態です。

国内で運営されているREITは「J(JAPAN)−REIT」とも呼ばれています。

では本題に入り、このREITにはどんなメリットがあるのでしょうか?不動産投資との比較もしながら解説していきます。

不動産投資信託(REIT)のメリット① 安定した利益

利回りが高い

REITは安定した分配金が期待できる可能性が高いです。その理由は、不動産の賃貸事業のみを扱うことが原則だからです。

では他の投資との利回りを比較して、REITがどのくらい安定しているのでしょうか。

株式投資であれば平均利回りが約2%であるのに対しREITは約4%と高利回りです。利回りだけをみると、物件にもよりますが不動産投資と比べても大きな差はないでしょう。

なぜ利回りが高いのかというと、利益自体が不動産特有の「家賃収入」という点です。

分配率が高い

また、運用会社は一定の条件を満たせば法人税が掛からないのです。

その一定条件というのが、「収益の90%超を分配」という条件のため、法人税を避けるために投資家への分配率が高くなります

win-winの関係といえますね!

不動産投資信託(REIT)のメリット② 少額から始められる

REITのメリットの1つである「少額からでも始められる」という点は、初心者や年収が低い人でも検討しやすいといえます。

少額から始められる理由

なぜ少額から始められるのかというと、REITは証券化された金融商品であるため数万円から始められ資産運用ができる投資商品といえます。

これが不動産投資であれば、いくら安い物件といえども初期投資で数百万円は必要になることがほとんどであるため、少額で資産運用を始めたい方にはオススメの商品といえます。

不動産投資信託(REIT)のメリット③ 不動産を購入しない

REITは不動産を購入しない

REITは、投資家から集めたお金でプロが不動産運用していき、利益を出す商品であるため、実際に不動産を購入するわけではありません

そのため、購入するまでに費やす時間や購入する際に掛かってくるお金というものがありません。

REITの場合、証券会社に口座を作り、その口座に入金して、入金したお金で証券購入の手続きをするだけで始められます。

不動産投資は不動産を購入する

これが不動産投資のように実際に不動産を所有する場合は、

情報収集から始まり、不動産会社へ出向いて担当者との面談や物件検索、現地確認、ローン審査など、物件を購入するまでに多くの時間と労力を費やします

また、物件購入時には多くの諸経費が掛かります。諸経費だけで物件価格の1割弱は掛かるといわれています。

当然、運用している間も不動産を所有しているわけですから、ローンの返済や固定資産税、保険料などのランニングコストも掛かります。

【関連記事】不動産投資における経費とは|コストを削減できるポイントを解説!

不動産投資信託(REIT)のメリット④ プロにお任せ

上述で「自分は資金を出して、あとはプロに任せて良い不動産投資をしてもらう」のがREITの実態という解説をしましたが、具体的にどういったことなのかを解説します。

賃貸経営で行う上で必要な業務、<不動産購入〜賃貸管理まで>を運用会社(プロ)が行ってくれるということです。

運用中も手放しで任せることが可能です。本業がある人にとっては非常にありがたいですよね。本業に支障が出ない点もREITのメリットです。

このメリットは不動産投資もほぼ同じことがいえます。不動産投資の場合も不動産購入後は管理会社に管理業務を委託できます。

REITや不動産投資の「家賃収入がメイン」という点が、<手間が掛からない・本業に支障が出ない>を可能にするのでしょう。

不動産投資信託(REIT)のメリット⑤ 流動性が高い

REITは株式投資と同様に証券会社の口座で売買可能であるため、市場が開いている平日日中であれば取引ができます

そして売却利益を手にするまでのスピードも早く、REITの<すぐ売れる・すぐ買える>は不動産投資にはない流動性の高さといえます。

不動産投資であれば、状況にもよりますが物件購入に時間が掛かるように、物件売却にも数ヶ月ほどの時間が掛かるため、流動性は低いといえます。

不動産投資は金額が大きいということも理由の1つでしょう。

不動産投資信託(REIT)のメリット⑥ 二重分散投資が可能

「REITは少額から始められるため分散投資できる」というメリットがありますが、

そもそもREITの運用会社は不動産を複数所有しており、複数の物件に資金を分けて運用しているため、REITを始めた時点で分散投資にはなっています

REITは少額で抑えられるため、他の投資もできることから「二重分散投資が可能」というのがREITのメリットだと考えます。

これが不動産投資の場合は、1件で高額になることが多いため、「分散投資をしようにもできない」ということも多いのです。

二重分散投資

REITのほかに株式投資、FX、不動産投資、金投資などの投資を行うことで、二重分散投資になります。

例えば、そうすることで「REITは失敗したけど不動産投資でカバーできた」なんてこともあるでしょう。

もちろん両方とも失敗に終わる可能性もゼロではないですが、確実に「リスク分散」にはなります。

なぜ投資をするのか

不動産投資とREITを比較した時に分類は同じ「不動産賃貸経営」ですが、

投資する目的であったり、目指す利益目標だったり、どんな投資をしたいかなどによって、不動産投資を選ぶかREITを選ぶかは変わってくると思います。

自分が「どんな目的で投資を始めるのか、利益目標はどのくらいか、今すぐ稼ぎたいのか将来に備えたいのか」などを今一度振り返って考えてみると、選ぶべき投資が見えてくると思います。

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コジー
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30代現役公務員のコジーです! 公務員やサラリーマンの方が【不動産投資で失敗しないための方法】を簡単に分かりやすく発信しています。
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