不動産投資について勉強する際の選択肢として、よく挙げられるのが「不動産セミナー」です。
不動産投資セミナーは講師から有益な情報をGETできる機会でもありますが、選ぶセミナーを間違うと時間とお金の無駄遣いになります。
この記事を読むことで、「不動産投資セミナーの注意点」、「不動産投資セミナーに行くまでの準備」について理解することができます。
大切な時間を割いたり、セミナーによってはお金を払うわけですから、本当に必要な情報を教えてくれるセミナーに参加しましょう!
不動産投資セミナーとは
まず始めに不動産投資セミナーとは簡単に、「不動産投資について講師から勉強する場」のことです。
不動産投資について勉強する際に、ネットや本などで学ぶ方法のほかに、不動産投資セミナーのように直接人から学ぶこともできるのです。
不動産投資セミナーで学ぶメリット
何より、「講師から直接話を聞ける」ということが1番のメリットでしょう。
有益な不動産投資セミナーに参加すれば、ネットや本で学ぶよりも多くの情報を得ることができますし、分からないことはその場で解決できます。
初心者であれば、「そもそも不動産投資とは何なのか」という点を理解することができるセミナーもありますので、不動産投資のノウハウを理解することができます。
セミナーの数は多岐にわたり、「年収別のセミナー」や「職種別のセミナー」、「投資種類別のセミナー」など様々です。
自分が不動産投資をする目的やニーズに合った情報を教えてくれるセミナーに参加できれば、とても大きなメリットとなります。
不動産投資セミナーの注意点とは
良い不動産投資セミナーを選ぶことができれば、とても有意義な時間になることでしょう。
ですが、不動産投資セミナーには『参加する前に知っておくべき注意点』や『準備の重要性』、また『セミナーを選ぶ際の注意点』などがあります。
不動産投資セミナーの注意点① 営業の場合が多い
不動産投資セミナーを主催しているのは不動産投資会社であることが多いです。
そのため自社の利益に直結するようにセミナーを展開していくのは、ごく自然な考え方でもあります。
この事実を知らずに参加すると「すごく良い投資商品だな〜」と思うことは目に見えています。実際にその会社から不動産を購入する方もいます。
間違いとは言いませんが、少なからずセミナーには営業の面もあるということを知っておいて欲しいということです。
不動産投資は物件選びで成功の可否が9割程度決まります。
そんなに大切な決断を同じ会社が主催するセミナーのみで決めてしまっていいのでしょうか?
不動産投資セミナーに参加する際には、「あくまで参考に」という気持ちで望むことが重要です。
不動産投資セミナーの注意点② 行くまでの準備が大切
有料、無料に関わらず、セミナーに参加するまえに準備しておくことを解説します。
何の準備もなしに無料だからといってセミナー参加すると、内容がズレていたりと時間の無駄になります。セミナー選びは効率的に最短でいきましょう。
目的を明確に
まず1つ目は、自分がなぜ不動産投資を始めるのかということを明確にしましょう。
『将来の資産形成なのか』、『今後不動産投資を本業にしていくのか』、『あくまで副業として考えているのか』など目的によって選ぶべきセミナーも変わってくるからです。
この目的が明確じゃないと、「副業として考えてたのに、不動産投資家になるための内容だった」なんてことになり兼ねません。
これは不動産投資に関する本を買う場合なども同じことがいえます。
投資ジャンルを絞る
不動産投資について大まかに把握するのであればネット情報で十分です。
ある程度勉強して自分の始めたい不動産投資の種類や地域を検討しておくことで、選ぶセミナーが変わります。
例えば、「ワンルームマンション投資を検討しているのに、セミナーに行ってみたらアパート1棟投資の内容だった」、「都心で考えていたのに、地方をすすめる内容だった」なんてことがないようにしましょう。
時間とお金の無駄になります。
ネットや本などで勉強して、ある程度<投資ジャンル>を絞って、例えば「将来の資産形成のために都心で中古区分マンション投資をしたい」となれば、それに合ったセミナーを選ぶことができます。
不動産投資セミナーの注意点③ セミナーの選び方
上述したとおりセミナーは多岐にわたるため、あまり参考にならないセミナーも多く存在します。
ここでは「行くべきではないセミナー、気をつけたいセミナー」について紹介していきます。ただ、行くべきではないといっても、そのジャンルを聞きたいという人がいることも事実です。
「あくまで不動産投資において勉強しようと思っている人に向けたセミナーの中で、参考にならないセミナー」という視点での紹介ですので、必ずしも全ての人に参考にならないわけではないことをさきに伝えておきます。
行くべきではないセミナー:節税対策がメイン
実際のところ不動産投資は節税対策にはあまりなりません。
節税になる場合もあるというのが正直なところです。よく不動産投資の中で節税対策になるというメリットが挙がりますが、これは初年度など経費がかさむ場合にだけいえることです。
簡単に説明すると、1年を通して不動産投資で赤字になることがあり、その赤字になった部分が所得税の節税になります。
例えば、不動産投資を始める際に掛かったお金(初年度)や、修繕費が多く掛かってしまった年などは節税になりますが、不動産投資全体で見ると赤字は赤字なのです。
「節税対策で不動産投資を始めましょう」というのは「不動産投資で赤字を続けましょう」といってるようなものです。
節税をメインに不動産投資を考えることはやめたほうが良いですし、仮に良い物件を選べていれば赤字にはならないでしょう。
行くべきではないセミナー:講師がプロではない
不動産投資会社が主催するセミナーなどであれば、内容は分かりやすくプロの視点で有益な情報を教えてくれる可能性が高いでしょう。
ですが、不動産セミナーの中にはプロではない(不動産投資に詳しくない)人が講師のセミナーも多いのです。
参加するセミナーを選ぶ際に、セミナーの内容も当然大切ですが「誰が講師なのか」についても見極めて参加することをオススメします。
気をつけたいセミナー:リスクの説明が少ない
参加するセミナーによって講師が伝えたい内容は変わってきますが、共通していえることは、「リスクについてしっかり説明していたか」という点です。
メリットにはみんな興味がありますから説明は簡単ですが、リスクを説明するのは難しいです。
それはリスクを伝えることで顧客が離れていく可能性があるからです。「それならリスクをしっかり説明するセミナーは少ないんじゃ?」と思うかもしれませんが、
リピーターが多い会社ほどリスク説明がしっかりしています。それはなぜでしょうか?
それは「顧客目線でリスクをしっかりと説明してくれる会社のほうが信頼できる」ということに尽きるでしょう。
不動産投資に失敗する人が多い会社は、セミナーで顧客をGETできて一時的に売り上げが良くてもリピーターが増えません。
ですが、そもそもリスクの説明をしているかを見極める知識がなければ見抜くことはできません。そのために上述したような「ある程度の知識」が必要なのです。
気をつけたいセミナー:物件購入を急かす
「不動産は今が買い時です」というキーワードを推してくるセミナーは良いセミナーとはいえません。
低金利が続いてはいますが、物件価格は上昇しているため、決して<不動産投資を始めるのに今がベストなタイミング>といえる状況ではありません。
「物件価格が下がっていて低金利が続いてる今だからこそ、不動産投資を始めましょう」ということであれば辻褄が合いますが、今はそうではないのです。
もっといえば、そんな好条件な状況であっても購入を急かすようなセミナーには疑問が残ります。
「購入する時期としては条件が良いですが、大きな買い物ですからじっくり物件選びについて学んでから自分に合った不動産を購入しましょう」というのが顧客目線の良いセミナーといえるのではないでしょうか。
不動産投資セミナーに行かない選択も
「もうなにが良いセミナーで、なにが良くないセミナーなのか分からない」という方もいるでしょう、そんな方は不動産投資セミナーに参加しなくてもいいと思います。
しかし、ネットや本だけの知識では不十分ですので、<不動産投資会社に出向いて面談してみる>という選択肢もあります。
必ずしも不動産投資セミナーに参加しなくても、自分に合った方法で知識を身につけていけば良いのです。
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